12月は、市場の悪環境にも関わらず、9社がIPOしました。
JASDAQが5、マザーズが1、ヘラクレス1、東証一部が1でした。
ここにきて、JASDAQ銘柄が増えているのは、大証との合併を控え、早めに審査案件を終わらせたいというJASDAQ及び証券会社側の意向と、進めてきた準備が無駄にならないようにとの会社側の意向、そして新規性のある事業ではなく継続的にゆっくりでも確実に利益を出していける会社への投資家の安心感のどれもが響いているように思います。
ともあれ、GREEが公募を大きく上回ったこと、続く銘柄も多少影響を受けたのか悪くない滑り出しだったことは、2009年に向けて明るい兆しになるかもしれません。
とはいえ、GREEは個人的には高すぎではないかと思いますが、それだけの期待を背負って、mixiと異なるアプローチでSNS市場を活性化してくれるといいなと思っています。がんばってください。
さて、2008年のIPOはこれで全て出尽くしました。
秋口から急速に萎んだマーケットの影響をもろにくらって、前半組に比べて後半組はかなりしんどいIPOになったと思います。上述のように12月に多少持ち直したのが救いといえば救いです。
実際、この市場環境で上場することに会社がどれだけの価値を見いだせるかは確かに疑問です。資金調達の多様化といっても低株価ではそれも厳しい。上場コストだけはしっかりとかかってくる。景気の先行きは不透明で株主の期待する増収増益の見通しも厳しい。これだけ見ても、上場のメリットは今はまだ少ないというのがおおかたの予備軍の心境でしょう。
2009年の展望は、極めて不透明です。失われた10年を経験した我々が主導権を握って世界を牽引していくという力強さはまだ感じられません。
それでも、諦めずに、前向きに考えていきましょう。無理して上場することはありません。でも、出来るのであればするという選択肢もあるのです。上場の前後では確実に会社の中身が変わります。パブリックカンパニーとして責任が出てきます。それを背負えるだけの力のある会社であれば、上場すべきだと私は思います。
2009年が良い年になることを心から祈念します。

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